2022年04月

2022年04月28日 19:44

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米西部アリゾナ。主人公はハーモニカを奏でる、先住民のガンマン。彼には、とある壮絶な過去がある、だか、無名に等しい過去を隠しつつ、屈強な男である。梟雄フランクは、郊外に居を構える家を襲撃し、山賊シャイアンの仕業に見立てさせる。その家に嫁に迎えられるはずだった美女ジル。これらの4者を、一応の主役たちとしつつ、他にも、ガンマンや悪漢たちが蔓延る無法地帯。そのダークサイドに光を当てる人間群像のブライトサイド、その、秘めたる素晴らしいドラマは、今に連なる。西部劇の金字塔に相応しい大作だと言える。

数多のラブストーリーとか、乙女心を瑞々しく描いた物語は沢山あれど、この作品には、漢心を雄々しく描いたリアリティがあり、このポートレートが成功した理由とは、人間群像に迫るだけでなく、漢心がリアリティのままに、生き生きと発散され、自由に放逸な本能を発揮出来るからでは無いか。漢心は分からないのだ。
それは、いにしえの漢たちが、水を得たように、自由に正義と武力を発揮出来る、甘やかされた、環境があるからに過ぎない。しかし、ハードボイルドであるから、厳しい世界観には、とても、甘えは観えない。だが、誠に強かなマイノリティが漢たち、では無いか。

西部にやって来たジルが向かうは、嫁ぎ先のスイートウォーターという、田舎の地区ではあるが、道中に立ち寄ったパブにて、この作品を彩る英雄たちが一堂に介する。大陸は広大だから、西部劇の中において、この星々の出逢いのクロスとは、ロマンチックでもある。とまれ、世界観は日本の時代劇に近いだろうが、武勇と手に持つ道具が、ガンである事と、刀との違いは、マテリアルに堕ちた世界観では大きな違いだが、メンタリティにおいて武器の違いと武勇の誇りとは大差がない。いにしえの理想郷が西部世界なのだ。
ともあれ、4人の主人公たちは、殺傷や掠奪を生業とする賊を倒したり、あるいは、フランクに至っては、極悪非道な策略を巡らせる。彼は、とても重厚だから、敵に回したくないが、白人であり、青い瞳はアイスや水晶のようであり、ノースアイズの漢、と呼べるかも知れない。不毛なガンマンたちは、主人公をいつ倒すか分からない。しかし、運命が導くとしたら、元高娼であるジルの、しぶとく、しかし、逞しく乱世を生き抜く変化である。彼女は、未亡人であり、また、新たな伴侶になびく新妻であり、更には、可憐なるも無力な姫、である。
その変貌とは、取りも直さず、彼女が保守的な女性であり、武勇やガンの取り扱いに長けた漢たちが生きる時代における、至極、当然の生き方による、のだろう。何故なら、そこには、節操の無さ、否、生き方や結婚の自由があるから、であり、ジルはフランクの策略によって、遺産と成ってしまった、場の空白、心の空白、であり、人生を大きく変えてしまったからだが、彼女の逞しさは、そこから、新たな開拓を、場の再生、だけでなく、心の開拓、に振り向けるべく、リバウンドを果たそうとするタフさ、柔らかな強かさにある。具体的には、更なる、アリゾナの未開の地に街を築く試みである。

それは、序幕にて、駅を襲い、汽車を攻撃しようとしていた3人の賊、雄々しいガンマンの本能からは、新たな駅街を開拓する、地道に一生懸命に地ならしをするものとは、決定的に異なる発想である。だが、その開拓心の発露によってこそ、ジルは独立した強い女性に成ったと言える。無論、一人で何とかなるものでは無いから、時は乱世により、そのリバウンドの為には、濡れ衣を着せられたシャイアンの自己犠牲がある。しかし、何故、情事を交わした訳でもない未亡人の為に、山賊と目される、賞金首でもあるシャイアンが、尽くしたかは分からない。だから、物語において、描き切られるのは、分からない漢心、だと言う事である。

更には、西部劇としては正統なのだが、複線が中々、消化されない事で、これは、終盤までは、消化不良をガンアクションによる、ハードボイルドにて捌く、力業の未熟な物語、に観られる。しかし、だからこそ、クライマックスにおいて、複線が、素晴らしいまでの人間群像に勝るドラマによって処理される。これは素晴らしいし、騎馬にまたがるガンマンたちの闘争は、勧善懲悪と言う単純な時代劇のものでは無いが、「七人の侍」に近いと思う。黒澤明が農耕社会において、一所懸命に、義の為に倒れて行く侍たちを描き切ったのに対して、本作は、セルジオ・レオーネが移動し続ける西部時代を、一生懸命なるも、愛や憎、或いは、策略とルサンチマンによって多彩なるも、やはり、武力によって倒し、倒され、宿命に挑んだ主人公のメンタリティを描いている。勝敗の結末もまた、シンプルな勝ちの味、とは言い難いのである。

2022年04月23日 12:55

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恩師を侮辱した暴漢たちに逆襲した罪から、入所したフランク・レオン。義理堅い性格から、祖父の死に目に遭うために脱獄した事があったが、メディアに同情され、巷では大きな問題にはならなかった。重厚で落ち着き払っているも、他人にも寛容であり、脱獄も、理由があって、所長ドラムグールが特例を与えなかったからだという。元々が、人当りが良くマッチョで体力もあり、非の打ち所の無い男であるから、服役中は模範囚として慕われていた。刑期明けまで6ヶ月となり、恋人メリッサとの生活を想い、人並みの暮らしを取り戻そうとしていた、フランクに、理不尽な権力からの魔手が迫っていた。

まず、閉鎖的な刑務所における、囚人への虐待や看守たちのパワハラ、所長が権勢を振るい苦しめる物語り、には、「ショーシャンクの空に」が有名だが、刑務所における、パワーゲームや暴力、という理不尽なパワーが存在するのは、似通った所があるが、これらのシークエンスこそが、リアリティなのだと思う。ショーシャンクのアンディも、本作のフランクも、そうした有象無象、パワハラに晒されるのは同じである。
だが、屈強な身体をしたフランクですら、囚人たちのマナーには従い、それゆえに、自分を刺そうとしたチンクを、これからの、最悪刑務所ゲートウェイでの服役生活を思い、敢えて、彼は凶器を持っていない、と、庇いだでしたのだろう。

塀の中では、皆同じだから、英雄も悪漢も、等しく力や栄誉を奪われるが、それも、社会的なステータスとしてのプライドの事である。だから、まるで、ヘラクレスのような肉体をしたフランクが、一転して、ガンジーのような無抵抗な態度を取る、ムラにあるチンクからの卑劣な挑発にも乗らない人格へと、変えてしまうのであって、この理不尽な暴力と、正当な自衛力との間にある、一塊のプライドとは、あくまで、自分の親友やパートナーへの暴力に対するもの、なのである。
だから、パートナーの居ない刑務所生活には、アダムにとってイブレス、のようなものだが、アダムが彼らしく度量を発揮出来るなら、普通の刑務所生活は、ラブレスなだけでは無い、なけなしの希望を抱けるかも知れない。しかし、最悪刑務所ゲートウェイには、逆恨みに燃える所長や、悪徳看守に囚人たちが居るから、まさしく、イブレスな上に、名を奪われナンバー化し、それで、自我を抑圧され続けた無力な囚人らは、大変に窮屈そうだ。

フランクは、囚人たちとアメフトに興じたり、他にも様々なアクティビティを通して、仲間を見出して行く。その傍らにあっても、メリッサを想い続ける。こうした、普通の社会活動を封じられた人々には、フィードバックによる心の支えが必要であって、そこには、人離れしたハンディを抱えた人も居るかも知れない。しかし、フランクは、厳しい試練においても、腐った林檎にはならず、愛を温め続けた。

それに対して、所長は、憎しみを増幅させて、その生き方には大きなクエスチョンが付きまとうのである。これは、閉鎖病棟、とか、閉ざされた場所や組織は、務めて官僚的にあるのかも知れない。しかし、そういう刑務所のような箱物が、独立と言う健康的な改革に至らず、独裁によって悪い事や迫害、暴力を振るい続ければ、ゲートウェイ刑務所は、所長による、歪んだサディズムの表現の場になってしまうのでは無いか。つまり、閉鎖的な場には、多様な人々から、名やプライドを奪ったり、その代わりに、所長のあらゆる欲望や夢をかなえる場となり、囚われの身になるのは、囚人たちばかりでは無く、看守らも従わざるを得なくなるのだろう。狂気が描かれ続ける。

フランクが如何に屈強でも、人当りの良い好漢であっても、さしたる影響力は、刑務所と言うパンドラの箱の常には、鍵が閉ざされているから、開けたり、固い壁を壊す変、は、日常の中には無いと言える。シルベスター・スタローンらしい、アクションがお家芸なのだが、この物語りに観られる、ショーシャンクのような人情やドラマの流れに対して、常を変で力によって覆す、スタローンの武勇は、構成において、まさに見事、であり、マテリアルにはバランスを作り、アクションにはバランスを壊す事により、痛快な立ち回りを演じるのは、お約束と言えばお約束、ではある。

2022年04月18日 21:11

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女子大生の新井直美は、アメリカ行きまで1週間を控えたリッチなご令嬢であった。異性との交遊には奥手だったものの、あこがれの先輩とデートをし、海辺のホテルに行く事になる。積極的な永井にリードされるものの、戸惑う新井。女好きと純潔との男女の綱引きに、第三者が入って来て、それがかの有名な名探偵辻村秀一であった。ただ、リッチな親の愛娘をガードするだけの簡単な仕事である筈だった。しかし、離婚した元妻やナイトライフの住人たちに、ヤクザまでが絡み、物語りは安全な深海には居られなくなり、水魚の交わりの水は干上がるのであった。果たして、新井と辻村の奇妙なタッグは、この難事件を解決する事が出来るのか。

時代は昭和後期であり、まだ、バブリーな好景気の遺風をまとったはなやかな空気感に溢れている、とは言えよう。この国が豊かだ、と言う事は、資本主義が上手く回って居た時代だと言えるし、政治経済が、失敗を避けながら、あるがままのやり方が崩れないと言う事は、哲学によってリアリティに問いを発したり、失敗を予見されない。つまり、利益を上げる今までと同じ保守、と言う事は、それだけ、大人の立場が強い、と言う事である。
だから、相対的に、大人が強い、と言う事は、大人に可愛がられる子供が強い、と言う事でもあり、本作では、松田優作演じる辻村と、薬師丸ひろ子演じる新井とが、大人と子供とのタッグであり、それぞれの主人公だ、とは言える。

辻村は、探偵だけにちょっとあやしい行動もしているが、純潔な新井にとっては、大人として映るのが永井であり、更なる、大先輩は辻村だ、と言う事に成る。しかし、先輩後輩の関係性とは、心が通じて、互いにエモーショナルに成れる間柄だと思うから、江ノ島か熱海かは知らないが、永井とのデートは、新井にはカオスそのものでは無いか。なぜなら、女好きな永井がどのようなキスをし、愛撫をして来るかは、分からないからである。だから、大人と言う意味で、あやしげな辻村が子供をリード出来るのは、ハチャメチャに見える辻村が、実際には、哀愁を秘めた成熟した大人だからでは無いか。
このタッグの2人が、仕事をしているのか、遊んでいるのか、分からない、ゆるい探偵ごっこ、を仕掛ける。ここは、松田ファンのお約束、であろうし、本作にて起きる危険な火遊びには、カオスが深く絡んでいる。名探偵の元妻直木幸子は、ヤクザの情婦になって居て、普通の女性では無い。ただ、ナイトライフを知る事も、昭和の欲望資本主義が崩れる前のソドムでは、快楽の一種にすぎない、と言う事では無いか。
そして、松田と薬師丸のタッグから、大人と子供との同盟、だと記したが、直木はただ、本能のままに生きている、アニマルでは無いか、と言う事だ。愛人でヤクザの国崎が殺人事件に関わり、その現場に居合わせた意味で、彼らビーストたちの怒りを招くのは分かりきった事で、それでも、彼女は、辻村のアパートに転がり込んだ。それは、殺される事を恐れたからで、元夫婦である言葉や、辻村、国崎とのドロドロした愛欲関係、と、抱えているトラブルの種には枚挙が無い。直木はアニマル・ロジックで動いている。

国崎は、クラブオーナーながら、パンチパーマで如何にもヤクザだが、その愛を買うのも 、怒りを買うにも、ナイトライフの大人たちの消費したる財とは、莫大な金や、欲望と紙一重の、情け、である気がする。ビーストゆえに、雄々しいのであって、彼らの仁義と、夫婦の情愛を繋がない節操の無い猿のようなアニマルとは、似て非なるもの、では無いだろうか。つまり、辻村、新井の探偵タッグを、ヤクザと民間人との間にある中立的な存在だとすると、大人と子供と言う括りは、ビーストとアニマルとの対比に近いから、ビーストを誇り高い存在と捉えるべきかも知れない。
アニマルに成ってしまうと、プライドを再び取り戻す事は難しいかも知れない。否、元々、強く生まれた肉食獣は、異性きりに放逸でアクティブなのかも知れないから、原罪とは、本能を超える、計略的でパフォーマンスに長じて攻撃的な大人の事かも知れない。だから、クールでダンディながら、やって居る事は女子大生の尾行と言う、変態紳士じみた辻村にはコミカルさすら、観てとれて、これは、「ライオンキング」の、更に演じる、更に戦う者たち、の血統と言うものでは無いか。つまり、辻村が秘めたるプライド、心の芯は強いのだ。

はっきり言って、辻村はオールマイティであり、永井などの代わりに、ナイトを演じる事などは、訳もない事だ。探偵ごっこも、遊びも出来る。また、新井の願望とは言え、アオハルを共有出来る大人が、辻村なのだと思う。出鱈目を言ったりギャンブラー気質でもあり、こんな大人が居ても、魅力的で良いと思える。二人三脚はダサいので、それが、そう観えないのは、大人と子供との、社会的存在としての違いと、大人に引っ張られる子供へのカリスマの引力、個人主義があるからかも知れない。

2022年04月16日 19:44

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栄光にひたり続けるのは難しい。オールドアメリカ、かつて、50年代にスターダムを独占した大俳優リック・ダルトンは、60年も暮れると時代遅れの一俳優となっていた。アクションにて名を馳せた彼には、スタントを勤めた親友クリフ・ブースが居て、さながら、英雄と影武者、のような対比を成し、更には、調和を生んでいた。西部劇と言うジャンルは不滅ではあるが、ハリウッドのメインストリームでは無くなった時代には抗いがたい。仕事は減り、時代劇をプロフェッショナルとしながら、ジャイアントキリングによる、定見、に対する抵抗が上手く行くのか。リックに対して、クリフは自由気まま。果たして、かつてのスターはどのように、はなやぎを取り戻すのだろうか。

スターとは、歓喜の嵐に包まれ続け、カリスマとして影響力を持つから、権力、に近い事は明らかだろう。ハリウッドと言う映画の聖地、とは、理想郷であり、多士済済の俳優や監督、スタッフらが息づいている。この人間群像へのシフトは、如何にも、落ち目の2人のスターには、物語りを大きく牽引する迫力不足として、スターによる独壇場に代わる多様化の一翼を描いているのでは無いか。
いずれにしても、リックはいささか執着心が強く、ハリウッドの、更なるミクロな界隈、つまり、スタジオでのコミュニケーションや仕事に没頭していて、それは、彼が一時代にスターダムに登りつめた、同じ道をロードするかのようだが、美貌も声も衰えて来たリックは、果たして、ファンと知名度頼みにした同じやり方で、やるしかない。自分にはこの世界しかない、と、片隅に身を置いているばかりで、やはり、プレイヤーとしての迫力には欠けるのだ。

ただ、彼がプライドを抱き続けるには理由があって、確かに、物語り中に流される傑作のアクションのシークエンスは、痛快で、あり得なくて、バイオレンスと言うよりはコメディタッチであり、それは、同時に、彼が映画のイメージの中で、英雄としてのモデルと、現実とでレースをしているのでは無いか。リスクを冒して、身体を張る時には、スタントのクリフとの交代劇が起きる。ただ、クリフは、元々が、リックの人気頼みなのだから、キャリアにはさしたるこだわりは、無いのだ。
だから、ビジネスとエモーションで協力し合って来た二人三脚の2人の主人公は、俳優とスタント、ながら、物語りは、個人主義的なクリフの部分の方がアクティブであり、また、核心となるヒッピーらの集団とも、リスキーなニアミスをする事から、重要な働きをする。
ともあれ、リックは相変わらず、西部劇にて活躍の場を見いだしているから、いぶし銀の演技だ、とは言えよう。しかし、ハリウッドの大樹の下にて働き続ける人生もあれば、クリフのように、クラシックカーをかっ飛ばして、軟派をしたり、ヒッピーの集落に旧友と会いに行ったり、開拓者クリフは、リックよりも価値のある、金、と言えようか。クリフは、同業者で、ブルース・リーのような肉体派の俳優とすら喧嘩をする、つまり、ポジション喪失に対する恐れの無さが、却って、アウトローすらを演じさせている。つまり、前者は過去に生きて、後者は今を生きて、今や2人の二人三脚は、逆方向を向いているが、その逆行とはフリースタイルを恐れないクリフの行動力にある事は間違いないと思う。

また、本作は、ハリウッドと冠しているタイトルにあるように、映画好きの為のマスターピースであり、金言の積み重ねであると思う。人間群像にフラットに光を当てるスタイルは、「それぞれのシネマ」のようであるが、日本代表として、北野武監督らを含めた監督達の挽歌であったのに対し、俳優達の生き方、にダウンサイズしている。更には、クリフの驚くべき反射神経にあるように、個人主義の下に、俳優と言うプロフェッショナルのイメージ、或いは、幻想なりが分解されて、それが、ひいては、ヒッピーらのスパーン牧場において、集団生活を送る人々の幻滅を招く複線とも成っている。非常に巧みな手腕だと言える。

また、英雄として、人気を博した俳優がどう生きて行くのか。答えは曖昧だが、そこは、アクションシーンの鮮烈さに長けたタランティーノ監督の盲点でもあるのだが、凄まじいアクションと言うお家芸によって、あらゆる、不協和音を呑み込んで、ブラックアウトする剛腕的なスタイルで、そうした、フィジカルから栄光と陰りに満ちた人生への答えは、あるがままに、では無いだろうか。まるで、「レット・イット・ビー」の音楽が、アクションシーンには不協和音ながら、深層にてシンクロしていた。無論、タラ監督のクライマックスに、ビートルズもリンゴ・スターも登場する事はない。

2022年04月15日 21:58

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未亡人のダイアンは、息子であるスティーブを愛しては居るが、ADHDの障害を抱え、不安定であり時に暴力を振るう事があった。余りに問題行動がある為に、入院していた病院から強制退院をさせられ、ダイアンは自宅に帰り、サポートをしながら2人暮らしを始める。果たして、スティーブは平和を保ち、娑婆での幸せな母子生活を送る事が出来るのだろうか。

いつか観た景色が戻って来たと、母親は感じているのでは無いか。無論、障害と言うハンディに対する不満が無くはない。しかし、息子とは悪い部分をも含めての母子関係が正常であり、何を与えてやれるかを、まだ、15歳のスティーブには感じている筈で、彼の暴力には倦みながらも、スティーブ自身も自らの希望に、母親の幸せが掛かって居るには違いない。
スティーブの暴発とは、誰かに迷惑を掛けたり、巻き込んだりした場合を除いては、さしたる無軌道な行動と言う訳ではなく、母子関係を非常に大切にして居る。生来の彼は、愛情表現を知る、愛され上手なキャラである。だから、病院にまで見放される事で、負荷が増えた訳では無く、愛息と暮らす事のメリットは良く分かって居て、スティーブに対して、自分にとってのレガシーは、母子家庭でなけなしの財ではあるから、マテリアルに頼らないだけの、ソフトな愛情を残したいと、ダイアンは考えているだろう。

思春期と言う異性に対する好奇心は強いし、社交的である事は、スティーブを軽やかに、宙を舞うかのように、行動的にする。つまり、障害を抱えた闘病生活を明るくしている事は、強がりでは無いし、内なる病との闘いには、光を灯して、今までの経緯よりも、これからを考え、物事に向き合ったり、自分自身ですら理解し切って居ない痛みを感じ始めるのが、闘病の好転する回復期の初期段階の試練では無いか。
また、確かに、スティーブの沸点の低さ、暴力性はマナーを共有しない見ず知らずの他人には迷惑千万だが、ダイアンの包容力と言うべきか、自然に好きなものは好きだ、と言いたい心の厚みに溢れている。売り言葉に買い言葉、か、互いに口は悪いが、こうしたトラブルメーカーの母子に良さを見出す真の親友こそが、外からの包容力だと思う。
つまり、スティーブに必要なのは、内なる愛に外への導き、であり、母親と、隣人カイラの存在こそが、社会的リハビリには必要な鍵であり、決して、外してはいけない社会復帰に必要なポイントなのである。ADHDや暴力衝動から、口や態度の悪さゆえに孤独になりがちで、恐らく、病院側からは異端児と観られがちな人ほど、理解者なれば、人間関係を誰よりも大事に想える、重力を感じさせる理由は、愛ゆえだ、と言えると思う。

ただ、スティーブはかなりの重症であり、ダイアンは大変な苦労もする。周囲には大迷惑な息子だと映った事だろう。しかし、闘病生活とは言え、底抜けに明るい母子ゆえに、甘い生活がある。しかも、それは、ミドルロー程度の、だれにも手の届く財政的には、慎ましやかな暮らしに過ぎないから、スティーブの放逸的な自由、とか、精神の根にある美徳における真っ直ぐさ、を主柱として居る。つまり、財政的には母親頼みながら、心の大黒柱にはスティーブがしかと収まり、傷付ける人々を支え、印象付けているのである。

ダイアンとカイラは、好きでスティーブと居るのであって、倒れそうになる彼の肉体を支え、起こして、二人三脚で歩む必要に迫られても、決して、重苦しい息詰まる修羅場では無い。彼は軽やかなのであって、自由も不自由も感染する事を思えば、2人の大人の女性の看護の不自由を、自由に変えられるのは、大人の変化だけで無く、子供の急速な変化により、風が吹く事である。成長期ゆえに彼らは変わりやすいが、そこには、大きなミステイクが秘されて居る場合もある。しかし、本作では、スティーブに秘された人格的な真価は、不自由の破壊、にして、母子関係を中心とした、自由な人生の再生、にあると思えてならない。

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L -エル-
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シャーロック・ホームズ シャドウゲーム
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スタンド・バイ・ミー (二回目)
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド (二回目)
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続姿三四郎 (二回目)
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【た】
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タイタス (二回目)
タイピスト!
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台北に舞う雪
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戦ふ兵隊
誰も知らない
ダンケルク
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【ち】
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椿三十郎 (二回目)
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【て】
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帝一の國
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でーれーガールズ
手紙は憶えている
デスノート
デッドプール
デトロイト
デトロイト・メタル・シティ
地球へ…
デルス・ウザーラ
テルマ
テルマエ・ロマエ
テルマエ・ロマエII
天気の子
天気の子 (二回目)
天国と地獄
天地明察
テンペスト

【と】
トイ・ストーリー
TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ
東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜
東京物語
東京リベンジャーズ
唐人街探偵 東京MISSION
時をかける少女
トップガン マーヴェリック
どですかでん
殿、利息でござる!
友よ、静かに瞑れ
ドライブ・マイ・カー
ドラゴン・ブレイド
虎の尾を踏む男達
トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
ドリーム
トレインスポッティング
T2 トレインスポッティング
どん底
翔んで埼玉
ドンファン

【な】
七つの会議
楢山節考(1958)
楢山節考
南極物語
南極料理人

【に】
22年目の告白―私が殺人犯です―
日本の夜と霧
ニュー・シネマ・パラダイス
人間失格 太宰治と3人の女たち

【ね】
寝ても覚めても

【の】
信長協奏曲
のぼうの城
野良犬

【は】
バーフバリ 伝説誕生
バーフバリ 王の凱旋
HiGH&LOW THE MOVIE
バイス
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
博士の愛した数式
ハクソー・リッジ
白痴
バグダッド・カフェ
バクマン。
ハケンアニメ!
運び屋
バスケットボール・ダイアリーズ
ハスラーズ
八月の狂詩曲
8 1/2
バック・ビート
パッチギ!
パッチギ! LOVE&PEACE
バッファロー'66
花戦さ
花よりもなほ
ハムレット(1996)
ハリー・ポッターと賢者の石
パリ、テキサス
バレンタインデー
パンク侍、斬られて候
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
犯人に告ぐ

【ひ】
ピース オブ ケイク
ビートルジュース
HERO 英雄 (二回目)
美女と野獣
ヒックとドラゴン
羊たちの沈黙
否定と肯定
陽はまた昇る
陽はまた昇る (二回目)
響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~
劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~
日日是好日
127時間
ヒューゴの不思議な発明
ビリギャル
昼顔

【ふ】
ファイティング・ダディ 怒りの除雪車
ファイナルファンタジー
KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV
FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE
劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
ファインディング・ドリー
ファイト・クラブ
ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
フィッシュストーリー
プーと大人になった僕
フォードvsフェラーリ
フォレスト・ガンプ/一期一会
Fukushima 50
武士の一分
武士の献立
伏 鉄砲娘の捕物帳
普通じゃない
フック
舟を編む
プライベート・ライアン
ブラス!
ブラック・クランズマン
ブラック・スワン
ブラックパンサー
ブラック・レイン
プリンセス・トヨトミ
フル・モンティ
ブルーサーマル
ブルー・ベルベット
ブルーム・オブ・イエスタディ
プレイス・イン・ザ・ハート
ブレードランナー
ブレードランナー2049
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
プロデューサーズ
プロヴァンスの休日

【へ】
ヘアスプレー (2007)
閉鎖病棟 ーそれぞれの朝ー
ベスト・キッド(2010)
ペット
ペット2
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
ベニスに死す
ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル!
蛇にピアス
ベルリン・天使の詩
ペンギン・ハイウェイ
弁護人
ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書

【ほ】
僕のワンダフル・ライフ
僕のワンダフル・ライフ (二回目)
僕のワンダフル・ジャーニー
ぼくらの七日間戦争 (1988)
ぼくらの七日間戦争 (2019)
劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ
劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 EVOLUTION
ホタル
北極のナヌー
ホットロード
鉄道員
ホテル・ムンバイ
ボヘミアン・ラプソディ
ホワイトナイツ/白夜
本能寺ホテル

【ま】
まあだだよ
マイ・インターン
マイケル・ムーアの世界侵略のススメ
マイノリティ・リポート
マイ・ブロークン・マリコ
マイ・ボディガード
マグニフィセント・セブン
マグニフィセント・セブン (二回目)
マスカレード・ホテル
マスク
マッチ工場の少女
マッドマックス 怒りのデス・ロード
祭りの準備
魔法使いの弟子
Mommy/マミー
Mommy/マミー (二回目)
マルコムX
マルサの女
マルホランド・ドライブ
マレーナ
漫才ギャング
万引き家族

【み】
Mr.&Mrs. スミス
ミスター・ガラス

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
ミッション:インポッシブル/フォールアウト
ミニミニ大作戦 (1969)
未来のミライ
ミンボーの女

【む】
無限の住人
ムーンライト

【め】
メイズ・ランナー
名探偵コナン 異次元の狙撃手
名探偵ピカチュウ
メトロポリス
メメント
Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~
メリー・ポピンズ リターンズ

【も】
モアナと伝説の海
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
モヒカン故郷に帰る

【や】
焼肉ドラゴン

【ゆ】
雪に願うこと

夢 (二回目)

【よ】
夜明け告げるルーのうた
酔いどれ天使
妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!
用心棒 (二回目)
善き人のためのソナタ
欲望という名の電車
欲望の翼
横道世之介

【ら】
ラーゲリより愛をこめて
ラーヤと龍の王国
ライオン・キング(2019)
ライフ・イズ・ビューティフル
羅生門
ラストエンペラー
ラストサムライ
ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜
LOVERS (二回目)
ラヴソング
ラブ・アクチュアリー
ラ・ラ・ランド
ラ・ラ・ランド (二回目)

ランボー ラスト・ブラッド

【り】
リアリティ・バイツ
利休にたずねよ
リコリス・ピザ
Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow
Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆
リズと青い鳥
リチャード・ジュエル
リトル・ダンサー
リメンバー・ミー
竜とそばかすの姫
理由なき反抗
猟奇的な彼女
リリイ・シュシュのすべて

【る】
ルパン三世 ルパンVS複製人間
ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE
LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標
ルパン三世 THE FIRST
るろうに剣心

【れ】
冷静と情熱のあいだ
レヴェナント:蘇えりし者
レオン
レオン (二回目)
THE LEGEND & BUTTERFLY
レッドクリフ PartI
レッドクリフ Part II ー未来への最終決戦ー
レディ・プレイヤー1
レ・ミゼラブル(2012)
恋愛小説家

【ろ】
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
ローマでアモーレ
ローマの休日 (二回目)
64 ーロクヨンー 前編
64 ーロクヨンー 後編
ロケットマン
ロックアップ
ロビン・フッド (2010)

【わ】
若草物語(1994)
わたしは最悪。
悪い奴ほどよく眠る
わが青春に悔なし
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
ワンダー 君は太陽
ワンダーストラック
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