2022年08月

2022年08月27日 11:17

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万年、美人とくれば誰にでも恋してるような、どうしようもない大人が居ても良いよねと。その理由は、前作に引き続いての上島竜兵さんのダメ男っぷりであり、さらに男を上げたようである。前作以上のトラブルの渦と、大問題が次々と押しては寄せて、とめどない波のようであって、反対の意味で波に乗りまくって居る上島さんの真骨頂だと言えようか。
前作のジンクスか、頑張らなかった上島さんは仕事が不調となり、閑古鳥の夏となって、対する、頑張った有吉弘行さんは芸能界では更なる売れっことなり、多忙を極めていた。有吉さんの気遣いもあって、今度は、ダチョウ俱楽部のソウルメイトである肥後克広さんと共に、ホットドッグ屋台のような車で乗り付け、再度、志田下の荒波に挑戦する事になる。果たして、上島さんはリベンジを期する事が出来るのだろうか。

上島が海を恐れているのは、異世界である事を自覚して居るからでは無いか。09年の夏、あれほど手痛い目に遭った彼の執念たるや、生きる望みを恋に掛けているかのようであり、見栄を張る事が彼のプライドを支えている。だが一方で、土下座芸人的な彼のスタイルはプライドもへったくれも無いから、好き放題相手のプライドを損ねるような事も言えるのでは無いか。つまり、同じ事が起きるという事であり、この物語を駄作と観るか、良作と観るかは、作品じたいというより、リード役として存在感を放つ上島を好意的に観るか、そうで無いか、で好みは分かれるという事だ。
そして、それはオチを、悲劇と捉えるか、喜劇と捉えるかにも影響を及ぼし、物語の爽快感にも繋がると思うのだが、そこには、複雑な感情がある。だが、恐らく、これを観た多くの人は、メディアでの上島のしょうがないなあ、という印象に近い感慨を、この企画の中で、裸の王様のように恥やネタのような生き様をさらし、それを笑いに転化させる大芸人上島への評価と無縁では無い、と思う。

09年の旧作より、4年という月日が経っている。だが、出逢いとご縁があった地元ってぃのサーファーたちとは、悦びの再会を果たす。これが、序幕でのハイライトであり、上島も彼らも4年間変わって居ないという共感によって、親しみが保たれた、という事だろう。まだ、彼らは若いが、特に上島の不老と言うか、前作からの再起然り、不死身のようだから、上島にとって自身の生きて来た夏は変わらないのだろう。こんなファンキーな男が、ファッションとしてサーフィンをやろうとしているが、ウェイブを観てはその度に尻込みして、一向に前に進める兆しが無い。上島は死せず、であろう。

常識的には、彼のように酷い失敗を繰り返すダメ男は居ない。何しろ、前作よりもさらにレベルアップをして、その度に問題を大きくして来たのだから、上島を常識で測ると、その真価を見誤るだろう。荒れる海は上島には禁忌という場で、それを目の当たりにした上島は、アウェイを味わって居て、他のサーファーに、前作の有吉、肥後リーダーのように、ホームだと安心し切って海に飛び込んで行ける心境に無いのだ。これは、ネガティブな事が逆に、忘れさせず、人の心を強く制止する事に繋がる。
志田下の波を、それよりもっと大きな壁のように心で感じているであろう上島は、権威的であり、陸のサーファー、と仲間から揶揄されるよりは、陸のキングだと言えるだろう。つまり、上島の私生活があそこまで毒舌だらけだとも思えないので、彼は、主人公である事を唱え続けており、映画の中ではリーダーであり、また、志田下における旅の恥のかき捨て、という事から、屈強な漢のように増上慢に成り切って居るが、その権威的な「裸の王様」が、むしろ、しょうがない愛すべき昭和男と言うか、彼の魅力になって居る。

だが、この上島の行動パターンに、彼のみならず、ナルシシズムを奮う悩める男性への処方箋があるかも知れない。彼は、前作のようにウェットスーツを着た上にボードを持って、ゴルフ場に行く事と、キャバクラにも同じスタイルで乗り込んで行く事とは通じるものがある。つまり、彼の下心としては、女性を口説く事へのプライドがあるも、本当に、脱がされるべきは上島の側では無いか、という事だ。つまり、それは、上島が口説きたいという以上に、彼の側があるあるカミングアウトする必要がある。それが、自分探しと殻破りをしたい普通の若者のレボリューションである。だが、上島は凄い事に、常にカミングアウトや、いわば、謝罪の裸の王様、をしている事によって、自虐的になる事で自らの否定に行き着かず、異常に慣れて芸を市民権とする事で、宙を舞って居るのでは無いか。
彼の人生観には、プライドによって自身と他者とを隔てる障害が無い。とは、どこでも、彼は好感な一芸が出来るという事だ。それこそが、彼の愛すべきキャラクターへのイメージとなって、酷い目に遭ってばかりでも、彼の廂の下には多くの人間、ソウルメイトらが集まるのであって、モブは愚か、上島竜兵の彼にしか出来ない芸人としての真骨頂が観えるのである。それが、却って、立派な事を言ったり、才能を誇る事でのチートでは無い事に好感が持てるのだ。何故なら、自らの欠点とか悪とかを、告白出来る人のペルソナは、限りなく本心に近いからである。上島は嘘を吐かない。


2022年08月25日 14:49

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上島さんのキャラクターから観て、テレビのままの予想内のアクションと言えばそれまでだが、彼の固執したのは、誰が主人公なのか、という事では無いか。彼が47歳を数えて初めてサーフィンをする事は、芸人にとっては未知の冒険で、からきしダメなのも予想内なのだ。哀れなのは、パートナーとして支え付いて行った有吉さんが、志田下というベテランでも波の厳しい海に来た事で、常に限界に挑ませて年甲斐もない頑張りを強いてしまったかも知れない。だが、上島さんのリアルの姿が観えるリアクションは、中年男の本気を感じさせる迫力がある。果たして、上島竜兵は志田下の海で乗る事は出来るのだろうか。

まず、映画とは虚構では無く、本気を出せる人には力量が出るリアリティにあるから、彼が波に全く乗れないのは、そのフィジカルとか、本業でのアクションでの才能の希薄さから言って、予想内の結果であるのである。フォルクスに、黒いスーツ、真新しいボードを背負って、敢えて、苦行に挑む2人の芸人は、自信満々であり、上島の「地球を感じたい」という言葉や、強気な態度からは、ひょっとしたら乗れるかも知れない、という期待感を抱かせるものだろう。彼は、あくまで主人公は俺だ、と唱え続けているのである。
更には、秀逸な物語の導入として、地元のサーファーたちとの出逢いがあり、そこで、素人くさい人々が実に活き活きと描かれ、日常のままの言動に観える事、である。これは、あたかも、2人がリアルにサーフィンに挑もうとしていて、偶然の出逢いであるかのように事を際立たせる、だから、演出をリアルに感じさせ、地元ってぃぶりが全開である事は、初めての海に親しみを感じさせる、まさに、愛があるものに感じられるのである。

この序幕での伏線は、渚さんという、サーフィン仲間の妹の美人との出逢いによって、ちょっと不調和を来す。それは、他のソウルメイトたちがごく自然に、上島、有吉の2人がタレントである事を、上手くいなして、対応している、つまり、自然に仲間として接して居る事を醸しているのに対して、渚のホステス喋りは、上島を煽り、誘惑して、その気にさせている事が良く観えるので、良く出来た一夏の物語、という造りがバレバレになってしまって居るのである。だが、その創作における上島への接待、というか、ホステス肌の忖度というべきか、それが、渚の将来性を影と落とすものでは無い。
むしろ、夏の燦々たる太陽の下に、サーフィンという見た目に花があるマリンスポーツに対して、イメージとは真逆に、フィジカルは尚更、根性が居るし、時間との戦いである事は、有吉のエスコートの下に、コテージに一室を借りて1ヵ月という一夏の長期戦を期して居る事から明らかであり、それに対して、ストレスを感じようとせず、楽しみを探す、恋をしたい、と考える上島は、自分の人生観がしっかりと定まって居て、海に色気を探して何が悪い、という考え方なのである。ちなみに、有吉はワンジェネレーション違う年齢なので、まだ肌や見た目に若さを感じさせる。また、ソウルメイトたちには謙虚である。

そうした、リアルを極めて、真摯に追求して居るので、地元ってぃの若いサーファー達の演技力の高さや、本気で「良い映画」を作ろうとして、そのシェアホルダーである強い当事者意識が感じられ、キャスト的には渚を含めて大成功だ、と言えると思う。否、リアリティと言う意味では、この実録映画は「良い企画」であり、本物に近い精巧さを醸している、と言えるだろう。だから、2人の芸人らの仲間割れというか、喧嘩も一度や二度ならず、だが、それも、芸人の武器というべきか、漫才で突っ込み同士が激しい応酬をすれば、必然的に喧嘩となるので、天然やボケのキャラクターの必須条件というのが、常の上島には観えているから、彼が本気で怒り突っ込みに回る事で有吉との黒電話が成り立たなくなり、喧嘩に発展するのも、ごく自然の成り行きに観えて、知らぬ間に、この物語の企画性、匂いを消して、自然に調和させられるので、監督のこの術中には必ずはまるものと思う。だが、それが本作の良さ、ではある。

だから、上島も有吉も、メディアでそれなりに名の通ったタレントであり、ビッグネームであるから、その常のイメージの延長線上にこの物語は自然に調和して来る。だから、この物語のエンディング、喜劇的なオチ、は、それまでの予想内にあった上島の人となりを超えないが、その展開としては、リアルから逸脱して、夢の中に落とし込んで行くマジックがあるように思う。ギークに一夏の恋は遠い物語だが、芸人には打ち上げ花火のようなミラクルがあり得るのだろう。波乗りにはハイレベルな志田下でのサーフィンという、試練付きではあるものの、大人達にも夏休みがあって良いかなと思わせ、仕事を忘れさせる自然体が溢れる物語であった。


2022年08月24日 00:24

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飢え死ぬか、喰われるか。赦されるまでは、何人たりとも脱出する事の出来ない、理不尽な閉ざされた「穴」での生活。閉鎖系スリラーというと、映画「SAW」シリーズが金字塔であり、ジェームズ・ワン監督によってスピンオフなど全てで10作ほどを数える人気連続ものとなったが、その兵糧攻めヴァージョンと言えようか。閉鎖的な穴は、階層があって上に行けば行くほど豊かな食事が待っているが、下は何処とも知れぬ底なし沼のようであり、上の階層の人々が食べ残した残飯を喰らって生き残ろうとしている。これは、階層の差異による差別であり、明らかな暴力と言えよう。階層は恐らくは一週間ほどでシャッフルして、高い安全な階層に行くか、地獄が待っているか、は運任せである。果たして、最初に48階で目を覚ましたゴレンは、この閉鎖された穴から抜け出す事は出来るのか。

ストイックにやる事は、厳しい生活や飢えによる食事制限を乗り切るだけのタフな精神を作るかも知れない。まず、この穴は塔のようにも観えて、最上階は天国だと思うのだが、それが、娑婆での通常の暮らしと言う事でもある。しかし、娑婆にも豊かさの格差があるから、この穴とは、バベルの塔のように人間社会への教訓である。同時に、人間がモルモットのようで、管理人によって監視されて、誰が死んで行くか、互いの屍肉を喰らい合い、地獄を味わうか、という事に対する、冷たい無関心を基とする監視体制があり、その心は氷の刃のようだ。

穴の住人達は、何か一つだけアイテムを持ち込む事が出来て、多くの者は自衛用にナイフや武器、縄などを持って居て、それを使った殺し合いになったりする。これは、相互扶助のコミュニティとは正反対であり、殺し合う、或いは、一方的に殺戮に及ぶ事を止めるには、どうすれば良いのか。サバイバルには用をなさない哲学本を持ち込んだ主人公のゴレンは、色々な住人達と語らい、また、命の危機にさらされたりしながら、強靭な精神でアンサーを探す。普通の精神であれば、生き延びる事が正義であるのが、まだ、「人間の段階」であって、この物語りは、そうした人としての一線を超える事を、自衛の為にやったことだとは、擁護して居ない。むしろ、人間の段階を超える事が、どういう結果をもたらすかを、冷血なハードボイルドによって、リアルに描くのみである。

穴のユニークな仕掛けである、大舞台のような上から下の階層へとゆっくり降りて来る食事台には、全ての階層の住人らが食をするので、上はフルコースだが、下に行くほど残飯として酷いものしか残されない。更には、もっと苛酷な状態もあり、それが、修羅場を生んでいる。ゴレンが思い立ったのは、逆転の発想、であり、この塔じたいが、本能に対する懲罰ではありはしないか。だから、そこには、常に理不尽なシチュエーションによるスリラーがあって、阿鼻叫喚の地獄絵図と言ういでたちであり、とても、この世のもの、ちゃんとした場とも思えない。
そういった不思議な仕掛けがあり、誰がシステムを作ったのかも語られないが、僕が思うには、この穴なのか塔なのかは、バッドセンスなデザインからして、人間を如何にネガティブに試すか、といったアプローチを下方修正した堕落のテストなのだと思う。だから、ダークサイドが立脚点にして、塔の柱石なので、そこから光の射す方へ、と、希望を見出すには、多大な我慢が必要なのだ。

ゴレンはとある作戦を立てて、穴での囚われの拘禁生活を変える事を思い立つ、つまり、相部屋の2人だけでなく、全員が平等に食にありつく方法であり、そこから、更に賢者の知恵に従い、まるで米百俵のような建設的発想にたどり着き、その日暮らしよりも、未来への投資を思い立ち、彼にしかできない事を行動に移す。どういう作戦を思い立ったか、が白眉と言えようか。

本作は血みどろであり、安定とか平和の為を大義にして、格差が強調される事で、あらゆる階層の人々がモラルを失って行く事は、とても観るに耐えない。エゴイスト、博愛主義者、愉快な挑戦者など、パートナーは移り変わるが、穴では、生き延びる為の食べて行けるだけの高い階層への移住というのが、不安定であるから、誰もが不平不満を抱いている。まだ食にありつける48階以上の住人、否、ファーストクラスである1階の幸運な住人ですら、ヘイトを抱いているのである。それどころか、更なる下層には地の底が見えるほどの、下には下が居る。間違いなく、ディストピアは全ての人が誇りを失う事で、特に恵まれた人々が救済とか、信じるものを馬鹿げたものだ、と、矜持を失う事では無いか。
この「穴」を、悪の巣にしているのは、豊かさのピラミッドの基盤が崩れ落ち、支えが無くなる事にある。「SAW」との違いは、多勢の運命が掛かって居る事。まるで、管理人たる支配者は天上人のようなので、恐らくは、自分達のやって居る事が、同じ人間に対する弾圧だという意識は無い。だから、0階、に届く声とは、ヘイトでは無く、率直な助けを求める小さな声である、という事ではあるまいか。


2022年08月20日 18:13

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世代の違い、プライドの違い、されど、愛は同じ。米ボストンの名門高校に通う苦学生チャーリーと、盲目の退役軍人フランク中佐との交流を描く。盲目ながら、中佐はとても強面で押しが強く、どんな理不尽とも思える意志をも押し通してしまう。これが、大人の処世術であって、彼の傲慢とは、国を守って来た気概のある元軍人だから、という訳では無いようだ。なぜなら、常識と拘束のキツイ軍隊生活よりも、薔薇色の人生に興味があるからである。

これは、フランクの偏屈で人と良く袂を分かつ、剛直な性格からは中々見えて来ない。更には、全寮制で厳格な伝統の学園には、生徒らの鬱屈がこもり、反抗期の感情と相まって、それに耐えかねて、思わぬ悪戯をする者も居る。だが、全てが許される、という事では無い。フランクにとって、許されざる者とは、女性を傷付けるものであり、それは、マイナスな感情の中に生きている人々や、スラムが惹き付けるネガティブな界隈に寄り集められ、通常、正義の人の視野にそういったダークサイドは入って来ない。

フランクは盲目だが、そうした人の善し悪しについては、他の健常者よりも遥かに目利きなのである。そして、アシスト役として選ばれた、チャーリーとの出逢いは、フランク一流の威圧的であるが、そこからは若者のプライドが損なわれ、怒りとかトラブルに発達するような障害を抱えたものでは無い。フランクはぶっきらぼうで偏屈ながら、本当は、自己表現がそこそこは上手い人なのだと思う。そして、その善さが分かるのは、彼の真っすぐさが通じる、嘘とか虚言とか、権威に塗れた古い世界なのだと思う。
フランクから学ぶ事は多々あるし、その毒舌がたたって、軍隊で将軍になり損ね、一失地に塗れつつも、自分のやり方を変えない彼を、ニューヨークの親類などの過去を知る身内はクレイジーだ、と、呆れ返って居る。ハンディがある人にとって、必要なのは、彼を抱き止める居場所であって、そこに、愛が無ければ、常識に捉われない真っすぐな言葉の良さは伝わらない。
同じ人であっても、扱いによっては、不利な立場に立たされる事がある。いつまでも変わらない豪放磊落でスケベなフランクに呆れ返る、理解の無い身内は砂漠の礎のようなものだ。だが、そうした身内からも見放された彼の真相を知るチャーリーが、どう感じるかが、物語りにおける幸福のあり方を決めるのだと思う。

第六感で間合いを計る盲目の剣士では無いが、フランクには相手に対する間の取り方がハンディのせいで上手く出来ない。それによって、好き嫌いの別れる彼の人当りがもたらす結果はリンクして居る。何をやるか、という事が大事で、本当の一大事は、人の八方塞がりとか、逆境を揶揄する事にあって、哲学とか周囲の力学によって、ハンディのある人を追い詰めて行く事にあるのでは無いか。パワーゲームとは、標的を貶める事に腐心して、理解するアプローチが一切抜け落ちるから、物語りとしては、悪が勝つ事には何の面白味も無いのである。だが、悪とは。それは、間違っても、パワーゲームに不利になるとしても、真摯な愛情からの自分の態度を崩さない我にあるのだ、と、フランクよりの学びを、チャーリーはいつの間にか受けているのである。

パワーゲームとは不毛だ。そして、観えざる暴力性があるが、間違っても、その闘争の勝者とは毒舌を捨てられない敗者には降り立って来ないし、直球勝負で、観える暴力を振るう事によって不利になるのは自分自身なのだが、それでもなお、我を放棄せず、チャーリーと信頼関係を築いて行くフランクは、血の繋がりは無くとも、濃厚な絆を生んで行き、常識による人間関係、父子の関係をすら、超えているのである。
一見、フランクとは反社会である。しかし、伝統とか多数決による誤った判断、正直者が馬鹿を見る、正義に反する非公式の法廷とか、ジャッジメントがこの社会にはどれほど多く潜伏して居るのかな。フランクを身内をすら怒らせる駄目人間だ、と決めつける事は冷たいという事だ。そして、この物語りは、あくまで創作であるから、不利な情報とか身内からの評価をも出し切った上で、フランクを理解する事に主たるベクトルが置かれているのである。つまり、この絆は、チャーリーの未熟さゆえの先入観の無さとか、奇異な人への限られた好奇心によって生まれた。だから、ハンディのある障害者が、本当に幸せに生きるには、プライドを捨てて、劣等感を克服する事なのだろう。
盲目で杖が無いと歩けないながら、このフランクというタフな鉄人からは、我道に対する強い意志が感じられる。その流儀にどこまでも付き合う切る必要は無いし、嫌なら嫌だと、断るべきこともあるかも知れない。だが、愛情に篤い人というのは、パートナーがしてくれたように、愛には愛を返すし、無情な雨に打たれる事もあるから、ただ、フランクの長所と短所とを、チャーリーを通して理解するだけの狭い視野、しかし、万里を見通す真実の眼、で描かれたのがこの物語りである。


2022年08月18日 15:44

得難い宝を巡って、パズーとムスカとの相剋があり、宿命の色に染まって行く事が、一度滅んだラピュタ島という、裏方となった斜陽の帝国、の復権が、この物語りの裏面にあるテーマだと思う。ムスカは、自分の所属となり、天空のラピュタ島の調査や探索に協力して来た将軍らや、兵隊を、あくまで、兵隊とみなし、容赦なく切り捨てて来たから、彼が王の座に還る事の危険は、言うまでもない事だ。
否、それは人情とか感情的な問題に過ぎないかも知れない。だが、ムスカが今の帝国、の同僚たちを、あくまで、ラピュタにとっての奴隷とみなす事は、昔の帝国、への芋回帰線である事が、ムスカの胸三寸に秘められている事は、世の中を悪くする、暗い真実、を映すものに他ならない。または、官僚制の中から人材を探す困難とも言えるだろう。

とにかく、ムスカの存在はそれほどに大きいという事だが、彼の野心というのは、誰も望まないものであり、暗い夢である。そもそも、序幕にあるように、ラピュタ島とは、空への探索や開発に太古の人類が、恐らくは、ラピュタ人、つまり、ラピュタ王家のリーダーシップの下に多数派として、動いた時代があった。幾つもの飛行船に、ラピュタ島のような浮遊島があって、それは、飛行石の精製に加えて、大規模な土木工事とか技術が要された事は明らかなのだ。
これを踏まえると、ラピュタ島とは王家とか、ロボット兵や飛行船だけで出来て居るのでは無く、時代が、太古の人類の普通の人々にも、ラピュタ島は忘れられなかった、という事では無いか。だから、ラピュタが放棄され、空の遥か龍の巣の中に、隠されたという事は、王家がその政策を取り止めたという事であり、つまり、事実上、ラピュタは自らの手で地上に奉還が成され、人は、土と共に生きる道へと方向転換したという事では無いか。

そうすると、王宮とか都市遺跡だけになったラピュタを何故、空に遺したか、という問いがある。

いずれにせよ、今の世界というのは、土の帝国、によって支配され、その政体は物語りには見えて来ないが、帝国主義だろうことは、ムスカの出世、将軍らのレベル、軍隊のモラルの質の悪さから想像する他にはない。だから、ムスカの野心とは、ただ、帝国が勢力を拡大するのでは無く、空の帝国、へと反動を起こして、先祖の遺訓にも背くという事で、国家や先祖の想いに背く彼の独断専行、行動力というのは、擁護のしようが無く、ラピュタを巡る事の顛末は、まるで、人間の進歩をどこかで待ち望む想いがあるように、思えてならない。それがために、ラピュタの文明の粋を集めた王宮施設は、遺されたのでは無いか。

ただし、空の帝国、の時代を対立軸として望む人々が、軍内に居るものの、ラピュタは決して、ネガティブな破壊の象徴では無い。むしろ、パズー然り、夢を追ったその父然り、空の探検への夢は、男性のロマンであって、それは、土に根付き、今や大勢は変わらぬ暮らしぶりを望んでいるから、時代は変わった。ラピュタは鍵さえなければ、空に浮かぶ遺跡に宝庫に過ぎないから、それを追うのはトレジャーハンターぐらいだ。だから、ドーラ一味という海賊の活動とは、シータが居て飛行石があったから、対立に向かったが、本来、空とは自由な行動の場であって、利権や権力争いとは、無縁なスペースであるべきでは無いか。
ただ、ラピュタの物語りに目を輝かす、忘れ形見のポム爺さん然り、地に根付いた人々が、一攫千金とかサクセスの物語りを、人生の希望とか、夢として何処かに抱き続ける事は、男性にしか分かり得ない、一種のギャンブルであるのだとは思う。

そして、ラピュタ島における宝庫としての価値を追い続けたドーラ一味の人間臭さと、仲間になるもの、ならざるもの、との違いが、たまたま、空の覇者ゴリアテに対する、自由な風のようなタイガー・モス号、という、圧倒的な差異とはなって居るが、戦術とかやり様によっては、善戦する事も可能であり、実際に、ドーラ達は対抗してラピュタ島を目指して行く。白眉は、やはり、ドーラが「ゴリアテ」とは名指しで敵と呼ぶも、ムスカも、将軍も、ほとんど歯牙に掛けない事は、彼女の器を示すものだろう。
軍隊と海賊という、宿命の対立がある。しかし、そうした国や勢力同士の争いに対して、パズーとシータとの宿命の絆は、たとえ、空に宝庫であるラピュタ島が浮かんでいなくても、また、飛行石が無くても、また、シータの血統が未知であっても、パズーの心を捉え、強くするだろう。つまり、ラピュタの忘れ形見であるシータが空から降って来た、その日に、パズーは他の誰もすら、青天井の価値は分からない、珠玉の財宝たる存在と出逢ったのである。

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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド
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スタンド・バイ・ミー (二回目)
すずめの戸締まり
STAND BY ME ドラえもん
スチームボーイ
スティーブ・ジョブズ(2013)
スパイダーマン
すばらしき世界
素晴らしき日曜日
SPACE BATTLESHIP ヤマト
Swallow/スワロウ

【せ】
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド (二回目)
世界から猫が消えたなら
世界の中心で、愛をさけぶ
セッション
切腹
セブン
戦火の馬
戦場を駈ける女
潜入!スパイカメラ~ホッキョクグマ 氷上のサバイバル
千年の恋 ひかる源氏物語

【そ】
曹操暗殺 三国志外伝
ソーシャル・ネットワーク
続・深夜食堂
続姿三四郎 (二回目)
そして父になる
ゾッキ
空の青さを知る人よ
ソング・オブ・ザ・シー 海のうた
ゾンビランド:ダブルタップ

【た】
ターミネーター:ニュー・フェイト
タイタス (二回目)
タイピスト!
大統領の執事の涙
台北に舞う雪
太陽がいっぱい
たそがれ清兵衛
戦ふ兵隊
誰も知らない
ダンケルク
ダンシング・チャップリン
ダンス・ウィズ・ウルブズ

【ち】
チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜
チャーリーとチョコレート工場
ちゃんこ
ちょっと今から仕事やめてくる
散り椿

【つ】
ツーリスト
築地ワンダーランド
椿三十郎
椿三十郎 (二回目)
罪と罰 白夜のラスコーリニコフ

【て】
ディア・ドクター
帝一の國
ティファニーで朝食を
でーれーガールズ
手紙は憶えている
デスノート
デッドプール
デトロイト
デトロイト・メタル・シティ
地球へ…
デルス・ウザーラ
テルマ
テルマエ・ロマエ
テルマエ・ロマエII
天気の子
天気の子 (二回目)
天国と地獄
天地明察
テンペスト

【と】
トイ・ストーリー
TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ
東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜
東京物語
東京リベンジャーズ
唐人街探偵 東京MISSION
時をかける少女
トップガン マーヴェリック
どですかでん
殿、利息でござる!
友よ、静かに瞑れ
ドライブ・マイ・カー
ドラゴン・ブレイド
虎の尾を踏む男達
トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
ドリーム
トレインスポッティング
T2 トレインスポッティング
どん底
翔んで埼玉
ドンファン

【な】
七つの会議
楢山節考(1958)
楢山節考
南極物語
南極料理人

【に】
22年目の告白―私が殺人犯です―
日本の夜と霧
ニュー・シネマ・パラダイス
人間失格 太宰治と3人の女たち

【ね】
寝ても覚めても

【の】
信長協奏曲
のぼうの城
野良犬

【は】
バーフバリ 伝説誕生
バーフバリ 王の凱旋
HiGH&LOW THE MOVIE
バイス
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
博士の愛した数式
ハクソー・リッジ
白痴
バグダッド・カフェ
バクマン。
ハケンアニメ!
運び屋
バスケットボール・ダイアリーズ
ハスラーズ
八月の狂詩曲
8 1/2
バック・ビート
パッチギ!
パッチギ! LOVE&PEACE
バッファロー'66
花戦さ
花よりもなほ
ハムレット(1996)
ハリー・ポッターと賢者の石
パリ、テキサス
バレンタインデー
パンク侍、斬られて候
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
犯人に告ぐ

【ひ】
ピース オブ ケイク
ビートルジュース
HERO 英雄 (二回目)
美女と野獣
ヒックとドラゴン
羊たちの沈黙
否定と肯定
陽はまた昇る
陽はまた昇る (二回目)
響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~
劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~
日日是好日
127時間
ヒューゴの不思議な発明
ビリギャル
昼顔

【ふ】
ファイティング・ダディ 怒りの除雪車
ファイナルファンタジー
KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV
FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE
劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
ファインディング・ドリー
ファイト・クラブ
ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
フィッシュストーリー
プーと大人になった僕
フォードvsフェラーリ
フォレスト・ガンプ/一期一会
Fukushima 50
武士の一分
武士の献立
伏 鉄砲娘の捕物帳
普通じゃない
フック
舟を編む
プライベート・ライアン
ブラス!
ブラック・クランズマン
ブラック・スワン
ブラックパンサー
ブラック・レイン
プリンセス・トヨトミ
フル・モンティ
ブルーサーマル
ブルー・ベルベット
ブルーム・オブ・イエスタディ
プレイス・イン・ザ・ハート
ブレードランナー
ブレードランナー2049
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
プロデューサーズ
プロヴァンスの休日

【へ】
ヘアスプレー (2007)
閉鎖病棟 ーそれぞれの朝ー
ベスト・キッド(2010)
ペット
ペット2
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
ベニスに死す
ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル!
蛇にピアス
ベルリン・天使の詩
ペンギン・ハイウェイ
弁護人
ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書

【ほ】
僕のワンダフル・ライフ
僕のワンダフル・ライフ (二回目)
僕のワンダフル・ジャーニー
ぼくらの七日間戦争 (1988)
ぼくらの七日間戦争 (2019)
劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ
劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 EVOLUTION
ホタル
北極のナヌー
ホットロード
鉄道員
ホテル・ムンバイ
ボヘミアン・ラプソディ
ホワイトナイツ/白夜
本能寺ホテル

【ま】
まあだだよ
マイ・インターン
マイケル・ムーアの世界侵略のススメ
マイノリティ・リポート
マイ・ブロークン・マリコ
マイ・ボディガード
マグニフィセント・セブン
マグニフィセント・セブン (二回目)
マスカレード・ホテル
マスク
マッチ工場の少女
マッドマックス 怒りのデス・ロード
祭りの準備
魔法使いの弟子
Mommy/マミー
Mommy/マミー (二回目)
マルコムX
マルサの女
マルホランド・ドライブ
マレーナ
漫才ギャング
万引き家族

【み】
Mr.&Mrs. スミス
ミスター・ガラス

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
ミッション:インポッシブル/フォールアウト
ミニミニ大作戦 (1969)
未来のミライ
ミンボーの女

【む】
無限の住人
ムーンライト

【め】
メイズ・ランナー
名探偵コナン 異次元の狙撃手
名探偵ピカチュウ
メトロポリス
メメント
Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~
メリー・ポピンズ リターンズ

【も】
モアナと伝説の海
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
モヒカン故郷に帰る

【や】
焼肉ドラゴン

【ゆ】
雪に願うこと

夢 (二回目)

【よ】
夜明け告げるルーのうた
酔いどれ天使
妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!
用心棒 (二回目)
善き人のためのソナタ
欲望という名の電車
欲望の翼
横道世之介

【ら】
ラーゲリより愛をこめて
ラーヤと龍の王国
ライオン・キング(2019)
ライフ・イズ・ビューティフル
羅生門
ラストエンペラー
ラストサムライ
ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜
LOVERS (二回目)
ラヴソング
ラブ・アクチュアリー
ラ・ラ・ランド
ラ・ラ・ランド (二回目)

ランボー ラスト・ブラッド

【り】
リアリティ・バイツ
利休にたずねよ
リコリス・ピザ
Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow
Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆
リズと青い鳥
リチャード・ジュエル
リトル・ダンサー
リメンバー・ミー
竜とそばかすの姫
理由なき反抗
猟奇的な彼女
リリイ・シュシュのすべて

【る】
ルパン三世 ルパンVS複製人間
ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE
LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標
ルパン三世 THE FIRST
るろうに剣心

【れ】
冷静と情熱のあいだ
レヴェナント:蘇えりし者
レオン
レオン (二回目)
THE LEGEND & BUTTERFLY
レッドクリフ PartI
レッドクリフ Part II ー未来への最終決戦ー
レディ・プレイヤー1
レ・ミゼラブル(2012)
恋愛小説家

【ろ】
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
ローマでアモーレ
ローマの休日 (二回目)
64 ーロクヨンー 前編
64 ーロクヨンー 後編
ロケットマン
ロックアップ
ロビン・フッド (2010)

【わ】
若草物語(1994)
わたしは最悪。
悪い奴ほどよく眠る
わが青春に悔なし
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
ワンダー 君は太陽
ワンダーストラック
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